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歴史を漫画やゲームで学んではいけません

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 トーマスロックさんとそのお仲間さん。架空の歴史とは、ベルばらのように描くものですよ。ベルばらは、歴史に沿った上で架空のキャラを、さもその時代に生きていた様に造形し、素晴らしい作品へと昇華させた漫画です。

 ただし。

 歴史を漫画やゲーム、小説などで学んではいけません。
何故なら大なり小なり嘘が混ざっているからです。

 漫画を読んで、歴史に興味を持ったらきちんとした資料で学びましょう。

 ベルばらの嘘。

1.オスカルもアンドレも実在人物じゃありませんよ。
(オスカルは何人かのモデルから創造された架空の人物)

2.パンがなければケーキを食べればいいじゃない

 この台詞を言ったのは、マリーアントワネットじゃありません。しかもケーキを食べれば、じゃなくブリオッシュを食べればいいじゃないですよ。

 ついにわたしは、「百姓どもにはパンがございません」と言われて、「では菓子パンを食べるがよい」と答えたという、さる大公夫人の苦し紛れの文句を思い出した。

(ルソー『告白 上』岩波文庫より)

3.マリーアントワネットが実際に言った言葉

<出産も婚礼もいっぺんにお祝いするはずなのですが、祝典はごくささやかなものになる予定です。お金を節約するためです。でも、一番大切なことは、民びとにたいしてお手本を示すことです。パンの値段が上がってたいそう苦しんでいるからです。でも、うれしいことにまた希望が湧いてきました。麦の育ち具合がとても順調だったものですから、収穫のあとはパンの値下がりが見込まれているのです>

(『マリー・アントワネットとマリア・テレジア 秘密の往復書簡』岩波書店より)

 パンにもケーキにもきちんと歴史があります。18世紀のパンとケーキは、今のようなパンやケーキではありません。

 漫画やゲーム、小説を鵜呑みにするのは非常に危険です。
あくまでも、フィクションとして楽しみましょう。
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